「ガス給湯器から異音!」不安になりますよね。まずは慌てず危険な異常音なのか?」を判別しましょう。音の種類によって取るべき措置が異なります。
本記事では、異音の種類や原因、さらにするべき対処などをご紹介します。異音はガス給湯器がトラブルを起こしているサイン。中には、一酸化炭素中毒やガス爆発といった命に関わる危険なケースも!
この記事を読めば、ガス給湯器から異音が聞こえた際に適切な行動を取れるようになります。ぜひ参考にしてみてください。
ガス給湯器が作動しているときには、無音ということはなく何かしらの音がしています。その中で抑えておきたい異音は5種類。「どのような音なのか?」さらには「すべき対処」や「改善方法」などをこれから解説していきます。
ガス給湯器全体から「ボン」という爆発音が聞こえたら大変危険です。
音に続いて、「ガス臭い」「黒い煙が上がる」といった場合には、ガス漏れや不完全燃焼を起こしている恐れがあり大変危険な状態。ガス漏れはガス爆発、不完全燃焼は一酸化炭素中毒の危険性があり命に関わります!速やかに公営のガス会社や給湯器メーカー、設置業者などに連絡してください。
※プロパンガスを販売している業者は該当しませんのでご注意ください。
ガスを燃焼させるためには酸素が必要です。酸素不足の状態でガスを使い続けていると、正常な燃焼ができずに一酸化炭素が発生します。これが不完全燃焼です。
不完全燃焼によって発生した一酸化炭素は強い毒性があります。少量でも吸い込んでしまうと、一酸化炭素中毒を起こす危険性があり命に関わります。
ガス給湯器を使用しているときに、吸排気から「ゴーッ」という異音が鳴り続ける。
そのまま使い続けると、給排気が困難なため給湯器の能力の低下や、不完全燃焼の危険性があります。早めに点検を依頼しましょう。
ガス給湯器の給排気口が、ゴミやビニール袋などで塞がれていませんか?見つけたら取り除いてください。
蛇口を閉めた後、配管から「キーン」と金属がぶつかるような異音。
「ウォーターハンマー現象」または、「水撃作用」と呼ばれます。水道管が破裂する恐れや、ガス給湯器のセンサーに悪影響を及ぼす可能性有り。早めに業者へ点検を依頼しましょう。
給湯器から「ピー」と笛や汽笛音がする。
ガス給湯器内部に使われている部品の経年劣化により、
などが起きている可能性大。異音が続くなら業者に修理を依頼しましょう。「ピー」と音がしたけれどすぐ止んだのであれば一時的なものと考えられます。故障の可能性は低いので、業者を呼ぶのはもう少し様子を見てからでも遅くはありません。
お風呂の追い炊きをしているときに、循環パイプから「ポコンポコン」と音が鳴る。
「釜なり」と呼ばれる現象です。釜なりを放置していると「熱交換器の交換」が必要になってしまう可能性が高くなります。早めに業者へ相談しましょう。
浴槽の循環アダプターのフィルターを掃除して、詰まりの原因になっている汚れを落とすことで解消されるケースもあります。
不完全燃焼やガス漏れの危険が無い異音が聞こえたときには、業者に修理を依頼する前に以下の2点を確認してみましょう。
ただし、経年劣化が原因の場合は、一時的に異音が解消されたとしても近いうちに重大なトラブルに発展しかねません。早めにガス給湯器を交換しておくと安心ですね。参考までにこちらもご覧ください。給湯器見積もり依頼をする前に知っておきたい3つのこと
ガス給湯器の「急を要する危険な音」や「放置するとリスクが高い音」など、5種類の異音をご紹介しました。
人によって音の感じ方はさまざま。聞き分けるのはなかなか難しいものがあります。さらに、自宅のガス給湯器からの異音なのか判断が付かない場合も。
命に関わる重大なガス事故に発展する可能性があるので、「おかしい!」と感じたらすぐさま業者に連絡することをおすすめします。